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【サッカー】こどものヘディングの話。【キケン】

投稿日:2020年5月24日 更新日:

相手キーパーが高く蹴ったボールをヘディング・・・

コーチは「頭で返せ!!」というけど・・・

脳震盪とか大丈夫???

●低学年のヘディングはキケン

結論、キケンだからやらない。でも。。。

低学年のヘディングを前提として考える。

僕も、ヘディングのトレーニングはやらなくてもいいと考える。

ただ、、、

●世界から見たヘディング

現在日本サッカー協会で「ヘディング」についての

ガイドラインは出ていない。

しかし、

他国のサッカー協会では、正式なガイドラインが発表されているみたい。

  • スコットランド

12歳以下ヘディング禁止

ヘディングは認知症のリスクを高める可能性があると発表。

ボールの重さを500gに設定すると、

高速度時速128kmで頭に直撃。

頭蓋骨内で浮いている「脳」が揺れ、

後頭部の骨にぶつかり打撲するという分析もでている。

  • イングランド

11歳以下のヘディング禁止

元イングランド代表ジェフ・アストル選手は、

慢性外傷性脳症で59歳で亡くなる。

検視官は、

「長年にわたりヘディングをしてきた繰り返したことにより

脳を損傷したと結論づけた。

元選手は一般人よりも認知症を患う可能性が3.5倍。

ということで、やっぱり世界でも

小学校年代のヘディングには、

ある程度の考えがあることがわかる。

やっぱり頭ってあぶないよね。。。

●しかし、ヘディングは大事なテクニック

サッカー経験者ならわかるとおり、

ヘディングって大事。

空中戦を制して、セカンドボールを拾うことができたら、

ボール保持率はあがるし、優位に立てる。

特にセンターバックの卵は、

ヘディングは必須テクニック。

センターバックがヘディングで跳ね返せないとまずいよね。

そもそも、

ヘディングが上達したのって、

中学生や高校生の時だ。

ある程度の筋量が発達する中学3年生~高校年代に、

ヘディングのテクニックを教え込まれた印象がある。

おそらく小学生からヘディングが強い子って少ないと思う。

ボールの落下点を読むのが上手な子はいても、

「強い」子はほとんどいないと思う。

そして、

低学年の試合でも、

ボールが浮くことはある、

例えば、相手ゴールキーパーがやたら蹴れる子がいる。

少し浮いたボールを下から蹴り上げる子がいる。

低学年でも、そういったシーンは必ずある。

だからといって、浮いたボールに対し、

「ヘディングはしなくていいよ!」のコーチングはおかしい。

「ヘディングしろ!」のコーチングもおかしい。

こどもの判断に任すのが一番良いかもしれない。

ヘディングを試みたならそれはそれで良い。

(めっちゃ上に上がったボールをヘディングは怖くてやらないだろうし)

足でコントロールを試みたならそれで良い。

ある程度グレーにしておいてあげるのも、手法だと思う。

●低学年のヘディングはここまで

結論が「ヘディングはキケンだからやらない」としたが。

ヘディングの入り口までは遊びの中で取り入れるべき。と伝えたい。

僕の中でここまで!というのがあるので紹介する。

●低学年のヘディング3つのステップ

①高く投げてもらって頭の上でキャッチ

②自分で投げてオデコに当てる

③やわらかいボールを投げてもらってヘディング

僕はこの3つだけが低学年でやるべきヘディングの導入とする。。

①高く投げてもらって頭の上でキャッチ

空間認識能力を養うため。

⇒物体の位置・形状・方向・大きさ・位置関係を素早く正確に認識する能力。

サッカーでいうと、

ボールが高く飛んで、

ボールがどのくらいのところに落ちてくるか

瞬時にポジションとるっとこと。

野球でいうと「フライ」をキャッチすると同じ。

これを遊びの中で、キャッチさせる。

しかもオデコの前で。

できるようになれば、

前後左右に投げてあげて、キャッチ。

②自分で投げてオデコにあてる

自分で上に投げ、オデコにあてる。

自分で投げるので、恐怖心はない。

目に一番近いオデコは、

足よりも一番正確な技術ともいわれている。(ホントだよ)

できるようになれば、上半身も使ってヘディング。

顎を引いて、手を前に出し、引く。

僕はテニスボールでやらせている。

テニスボールを投げてもらってヘディング

やはり低学年、投げてもらったサッカーボールを、

ヘディングで返すには、頭へのダメージや恐怖心が強い。

なので、テニスボールにすることで払しょくでき、

負荷のかからない状態で、

フォームや当てる部位の確認ができる。

この3つが僕がやっている「ヘディングへの導入」

大事なテクニックだけどリスクがある。

でもそれを「遊び」としてトレーニングすることで、

立派なヘディングのトレーニングになる。

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●結論 すすんでトレーニングしないこと。

低学年のヘディングはリスクが大きすぎるから。

やらないこと。

昔は、コーチがボカーンと蹴ったボールをヘディングしろ!

っていう暗黒時代もあったけど。

怖がらないメンタルは鍛えられても、

技術は身につかない。

なので、あくまでも遊びの中にヘディングを取り入れ、

当てるポイント・上半身の使い方を、

マスターする。

ヘディングが上達するのはまだ先。

しかし、

正しいフォームで正しい当て方をわからない子は、

上達する時期に上達できないかもしれない。

●近い未来・・・

日本サッカー協会でも小学生における

ヘディングのガイドラインがでると思う。

世界的スクールの「クーバーコーチング」も、

10数年前から「ヘッドギアの着用」をスクール中に義務付けている。

小学生年代の大会は「全員ヘッドギア着用!」という未来は

近いかもしれない。

なかなかよさげな記事:「リフティングって回数じゃない」の話。(じゃあ?)

なかなか反響のある記事:「厳しいコーチの話。」【マチガイです】

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