いきなり「お父さんコーチ」を任された。
サッカー経験はあるけど、教えたことはない。
他のこどもの扱いかたなんて知らない・・・
今日の1時間半なにを練習したら・・・
サッカー経験:15年
指導経験:17年目
初めまして。
小学校年代を中心に5,000人以上のこども達から教わったことが僕の財産。
【少年サッカー】お父さんコーチの心得【これで安心!】
1.こどもと同等に接しろ
2.練習の準備は開始15分前に終わらせろ
3.グラウンドに入ったこどもにワクワクさせろ
4.はじめが勝負!
5.メニューは「時間効率・稼働・競争」だ。
6.「えーもう終わり?!」と言わせろ。
1.こどもと同等に接しろ
コーチは大人。選手はこども。
だからと言ってコーチが偉いわけでもない。
こどもにしつけの部分を強調しすぎるがあまり。
全然こどもらしくないチームってよくみかけるよね。
これはただのコーチの怠慢の「押さえつけ」
コーチが自分のいう事を聞くもんだから、
自己満足に浸ってしまう一番悪い典型。
会話で敬語?
こどもからあいさつ?
そんなのはどうだっていい、
こども達が自分の前で
「自分らしく」いることのほうが大事だから。
僕のチームの子は全員タメ口。
「コーチ次なにするのー?」
「コーチこれじゃないの?」
こどももコーチに思ったことを物申せることから
「信頼」って始まる。
頭ごなしに「コーチには話し方を変えないと怒られる・・・」なんて
思われていたらそりゃあ良いトレーニングはできない。
だけどね、
高学年になってくると自然と敬語や話し方って変わってくるもん。
話方なんてそこまで意識せずにこどもと接してみよう!
そして挨拶問題。
「オレより先に挨拶しろよ!」
「会ったらなんて言うの?!怒」
こんなのサイアク。
僕は「挨拶は競争!」と教えている。
あいさつは先に言ったもん勝ち。
「よし!〇〇に挨拶勝った!」
「あ~負けたあ~!〇〇はいつも早いよな~!」
たまに勝ったりたまに負けたりゲーム形式であいさつを学ばせる。
2.練習の準備は開始15分前に終わらせろ
う~ん、、、まだ練習メニューが決まっていない、
こうしようかな、やっぱりこうしようかな、、、
その間にこども達が到着して、
質問攻めに・・・
イライラ・バタバタ
こんなコーチになってしまっては、
良い練習もできなくなってしまう。
事前にメニューを考え、練習開始15分前には終わらせよう。
なぜかというと・・・
その15分の余裕がこども達との練習前のセルフトークや
遊び相手になってあげられるから。
僕はこの15分にやることは2つ。
- サッカー以外の話をする。
- ゴールキーパーやってあげる。
「今日学校では何があったの?」
「給食なんだった?」
「水泳は今どんな感じ?」
他愛もない話の中で緊張感や、少しでも身近に親しんでもらう努力をする。
そして、
ゴールキーパーをやってあげるだけで、
こどもと遊ぶことで、
「なんかこのコーチ楽しそう!」
「ずっと遊んでたい!」
と思わせながらこどもと触れ合い「信頼」を勝ち取る。
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3.グラウンドに入ったこどもにワクワクさせろ
グラウンドに入ってきたこども達の目の前には・・・
な~んにも準備されていない、いつものグラウンド
なのか!?
コーンやマーカーがビシっと並べられてあり、
ビブスもしっかりりと準備されている。。。
どっちが「あ!なんか今日楽しそう!ワクワク」する?
こういう「準備」の良さがこども達に安心感と信頼感を与え、
他の保護者からも
「〇〇君のおとうさんなら安心!^^」となるだろう。
これがなんにも準備されていないグラウンドに
ただぽつんと立ち尽くすコーチからは
良い練習をやってくれなさそうだよね?
こども達にワクワクさせることもコーチとしての大事なスキルでしょ。
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4.はじめが勝負!
セルフトークは軽快に!
「こんにちは!^^」
「おっ!靴新しいやつじゃない?!」
「あ!前の試合でゴール決めたゴールゲッターが来た!」
「今日はどんな珍プレーみせてくれるかな~^^」
なんでも良い、
とにかくこども達が今日が楽しい練習になりそうだぞ!
という感情を与えるために
セルフトークを交えよう。
初めの入りから
「挨拶ができね~な~!怒」
気だるそうに・・・暗く・静かに・・・
これサイアク。
5.メニューは「時間効率・稼働・競争」だ。
コレが入っていれば間違いなし。
- 時間効率
アップの練習して・・・
片づけて次のメニューの準備をして・・・
その間にこども達の集中が切れ、無法地帯に・・・
こうならないためにも、
事前準備をしておこう。
例えば・・・
- 半面のコートにアップのメニューを準備
- 隣の反面に次のメニューを事前準備
- 最後のゲームの枠組みだけは事前にマーカーでセット
上手にコートを使い「スムーズ」に練習がおこなえるようにしておくのも
コーチのマネージメントの一つ。
- 稼働
こどもの運動量の確保「DOの確保」とも言われている。
昔あった、あのシュート練習。
10人くらいがずらーーーーーっと並んで順番にシュート。
10分やって一人が蹴れる回数はわずか5本。。。
何事も「プレーしないと上手にはならない」
とにかくこどもを上手に稼働させることを考える。
人数が多いなら3か所に増やしたり、
コーチがどんどん配球して回転率を上げたり、
10人いたら5人/5人に分けて、
①グループはシュート練習。
②グループはドリブル練習にしたり、
やり方は無限にある。
- 競争
こどもは競争が大好き、
一人の対決・二人での対決・グループでの対決
様々な「競争」を上手に使おう。
例えば、
「じゃあ3点とったほうの勝ちね!」と最後に競争を持って行ったり、
「一番早くドリブルでゴールできた人の名前だけ呼ぶね!」と競争心を仰いだり。
状zに「競争」をメニューに組み込もう。
6.「えーもう終わり?!」と言わせろ。
僕は釣りが大好きだ。
釣りをしていると
・・・「え!もう一時間経った?!」
(いや・・・あともうちょっと・・・)
と、好きなことや楽しいと思ってる時間て過ぎるのは早い。
これはこどもだって大人だってそう。
こどもが最後に
「えーーーーーーもう終わり?!」
「もっとやろうよ~」
と言わしめたらあなたの今日のコーチは大成功。
さいごに
僕はこのコーチという仕事は誰にでもできる仕事ではないと思っている。
練習の「安全面の管理」はできても、
「コーチ」はなかなかできない。
ただ管理だけするのではなく、こどもを良い道に導いてあげることが
コーチの仕事だ。
僕は天職だと思っているくらいだ。
コーチを仕事にしている以上、
絶対にお父さんコーチには負けてはいけないのだ。
ゼッタイに。。。