うちの子ポジションがわるい。
いつも団子サッカー・・・
ポジションを教えてほしい!
こんな相談を保護者からよく受ける!
サッカー経験:15年
指導経験:17年目
初めまして。
小学校年代を中心に5,000人以上のこども達から教わったことが僕の財産。
こどものサッカーのポジションなんかいらない
結論から言うと
ポジションなんていらないし、どうでも良い!
ちょっと過激な言葉だけど、カンタンに説明する。
ポジションなんかいらない理由3つ
前提はキッズ年代~2年生までのポジションについて説明する。
- 自分がプレーすることを優先させよう
- 適正のポジションは「自由」から生まれる
- サッカーの根幹は「みんなで攻めてみんなで守る」だけ
1.自分がプレーすることを優先させよう
キッズ年代~2年生は当然サッカーと出会いプレーして間もない年代。
知ってる?
「サッカー」になっていく成長過程↘
▼段階を追った「サッカー」にいくつくまでの関係性
- 「自分」と「ボール」の関係
- 「自分」と「ボール」と「相手」の関係
- 「自分」と「ボール」と「相手」と「仲間」の関係
このように「サッカー」にいきつくまでには、3ステップあるということ。
まずは、ボールを思うように扱う(犬のように手名付ける)
次に、ボールをとりに来る「相手」を認識する。
次に、ボールをとりに来る「相手」と助けてくれる「仲間」を認識する。
このことを上手に理解していないコーチは、
飛び越えた指導をしてしまう。
一番カンタンな得点方法は、自分で運んで自分でゴールを決める。
1人称で全てプレーできれば、一番シンプルでしょ?
でも、それができないから、「仲間を使う」ようになる。
まずは自分でどうにかする、この考えがない限り、
仲間に助けてもらったり、仲間を助けたり、
ましてやポジションなんてゼッタイに理解できない。
まずは自分でプレーすることから始めよう。
ポジションやらフォーメーションやら教えたって、
こどもの「プレーしたい!」願望をグルグルに締め付けるだけ。
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2.適正のポジションは「自由」から生まれる
以前「団子サッカー肯定派」の記事を書いたが、
キッズ~2年生年代で、ポジションでがんじがらめにしたところで、
ポジションの理解なんてできるわけがない。
なんのためにポジションがあるのかなんてまだわからないよ。
だったらポジションなんて決めずにピッチに送り出してみよう。
そうするとおもしろいことに・・・
- 団子の渦の中に入り込む子
- 団子の少し離れたところでボールがこぼれるのを待つ子
- 団子から抜け出したボールを横取りしてシュート決めるのを待つ子
- 団子から抜け出した相手に備えて後ろで身構えてる子
こどもはこどもなりにほっといても、
自分で考えてポジションにつくから。
これって「ポジション」でしょ?
だから「自由」から自分で考えたポジションやその子の性格上の「適正」がわかるようになる。
マンガでたのしく学ぶ! ジュニアサッカー 世界一わかりやすいポジションの授業
ようするに・・・
ポジション決めずに団子サッカーやらせる。
コーチはああだこうだ言わない。
保護者やコーチに教えられたものよりも。「自分でみつけたものは一生忘れない。」
そうすることでポジションの「段階を追った理解」をする扉が少し開く。
3.サッカーの根幹は「みんなで攻めてみんなで守る」だけ
プロのゲームでも今やポジションはあってないようなものだけど。
元スペイン代表ルイスフィーゴ(EURO2020オフィシャルアンバサダー)
はよく、右サイドハーフにいると思ったら、
今度は左サイドに?え、また右サイド?!とゲーム中めまぐるしく、
ポジションがかわった、
ようは、「戦いやすい場所で戦う」といったところだ。
こどものサッカーでも同じことが言えて、
「みんなで攻めてみんなで守る」
これがキッズ~2年生年代に一番植え付けなければならないサッカーの基礎基本。
自分がチャンス!だと思ったら前に飛び出せばいい
自分がピンチと思ったら後ろに下がってボールを奪わなければならない
ポジションはあるけど、ないようなもん。
これがこどもに一番伝えなければならない「ポジション」を教える前の、
サッカーというスポーツの基本理解だ。
プロでも特にカウンターの場面では、
センターバックだろうが前に飛び出すよね、
これっていうのはこういうこと。そういうこと。
ようするに・・・
ポジションにとらわれてしまっては、サッカーはできない。
その前に「サッカー」というスポーツを理解させて
サッカーをさせなければならない。
ポジションゲームをさせてはいけない。
サッカーは「ボールを奪って、ゴールを奪う」スポーツだから。
わが子に使う魔法の言葉
でもそんなこといったって、保護者からみたら
もどかしい・・・
「アンタなんであの時、前でもらおうとしなかった?!」
「アンタなんであの時、後ろにいたの!」
こどもだってプレー中に正解をすぐに導き出すことなんてできない。
そんな時は、
「あの時、後ろにいたけど、今考えてみるとどうしたほうが良かった?」
コレ👆
「どうしたほうが良かった?」この言葉は肯定も否定もしていない魔法の言葉。
そして、フィードバック(振り返り)につながる頭の中のトレーニングにもつながる。
こんな保護者の魔法の言葉でよりこどもはヤル気になり成長していくだろう。