●サッカーの練習長すぎないかい?
低学年の練習が、2時間。。。
いつもクタクタで帰ってくるわが子。
長い時間やれば伸びるの?
自己紹介
・コーチを仕事にしている
・主にキッズ~12歳を中心に指導
・今まで指導した人数は約5,000人以上
・サッカー歴15年
・指導歴17年目
今この時代でも、
暑い中練習を長い時間やることが美学だったり、
一日長いこと練習すると上達するなど耳にする。
長い時間で解決することは、
「こんなに練習してきたんだ!ゼッタイできる!」という
心理的な自信のみだ。
●低学年の練習時間は1時間半。
答えから言うと、1時間半。
2時間もやる必要がない。
・体力的問題
・集中的問題
・心理的問題
・コーチの質の問題
4つの問題を軸に持論を述べたいと思う。
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①体力的問題
経験上、
キッズ年代の子の体力の持続時間は、
60分もない。
ましてやフルパワーで動いたとしたら半分になる可能性も。
ということは低学年も60分もしくは75分程度。
<池上さんのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
サッカー協会のキッズハンドブックで説明されていることは正しいです。ただし「その程度」ということで考えましょう。短かくなるぶんはいいのですが、延長する度合いは気をつけてください。
私が目安にしているのは、小学生の低学年は60分で十分です。土日の休みの日でも60分でいいと思います。
ほらヤッパり!(池上さん言うなら間違いない・・・笑)
こどもは毎日全力で生きている。
「まだやりたい?!」と聞くと
「まだやりたい!」と言うもの。
だから大人(コーチ)がセーブしてあげるのも大事。
②集中的問題
2時間も練習しても集中力続かないしょ。。。
ヤル気!とか気合!とかじゃなくて、
そもそもの低学年の集中力はほとんど少ない。
- 幼児のが集中できる時間は「年齢+1分」
- 低学年から15分程度
- 環境づくりやトレーニングの工夫で変化する
集中できる時間を調べてもめちゃくちゃ少ない。
やはり1つのトレーニングに費やす時間は。15分程度なんだね。
ここを考慮したうえで、僕らコーチはメニューを考えたり、
こどもと接していかなくてはならない。
僕もブログを書いている時、
カタカタカタカタカタカタカタ。。。
気づいたら、2時じゃん!
多分みんなも経験あると思う。
好きなことに没頭してるときって、
時間の進みは早い。
サッカーのトレーニングもいっしょ、
こどもが打ち込めるトレーニングをし、
「え!もうおわり?!」
と言わしたら勝ち。
③心理的問題
単純に長いこと同じメニューしてると質が下がる。
量と質は比例しない。
トレーニングも同じで、
長い時間やると、
一人が遊びはじめ、
一人がちょっかいをだし、
お話をしながら、となっていくもの。
僕は高学年になると。
ドリルトレーニングの最中の
飽きてくる時間にこういう。
「ここから質落とさないでプレーできる奴がうまくなる。」
「うまくなるのはこの集中力が切れてからだぞ!」
でも、低学年の子には通用しない。
飽きてくるころに、
メニューを変えたり、競争したり、ルールを変えたり
と工夫が大切になってくる。
こどもの真理を逆にうまく使いながら進める。
だからコーチは「オプション」を常に持たないといけない。
※オプションとは、選択肢を持つこと(練習のレベルを下げたり、上げたり、子供によって変えられる力)
●コーチの質の問題
- 話が長い人はコーチがヘタ
- 話が短い人はコーチが上手
これはコーチ問わず、すべての仕事で言えること。
内容を1から10まで、ことこまかに説明する人は、
仕事が効率的に行えない。
コーチでもいっしょで、
短時間で質を求められるコーチこそホンモノ。
だからダラダラと長い時間トレーニングをやらない。
それが強さに直結しているかもしれないね。
- 「100回の練習よりも1回の本番」
聞いたことあるかもだけど、
いつも同じのマンネリしたトレーニングになっているのなら、
思い切って、練習試合や紅白戦という時間に使ってみてはどうか。
こどものモチベーションは上がるし、
トレーニングでは見えてこなかった新たな発見があるかもしれない。
●まとめ
結論、長すぎるトレーニングは何も生まない.
- 体力的問題
- 集中的問題
- 心理的問題
- コーチの質の問題
だからこそコーチが日々勉強をしながら、
メリハリのある質の高いメニューを考えなければならない。
もうすぐ暑い夏がやってくる。
より短時間で質の高いトレーニングを!
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