【スポーツ熱中症死亡事故事例】
浜松市中区の浜松市立高1年の男子生徒(16)が5月、
サッカー部のランニング練習中に熱中症で倒れ、
約5カ月後の10月31日に入院先の病院で死亡したことが1日、分かった。
同校によると、5月21日朝、学校を出発し近くの湖を1周するランニングに参加。
約50分後、学校まで約200メートルの地点で倒れ意識不明になり、病院に運ばれた。
その後、会話ができるまで回復したが、腎臓や肝臓の機能は低下したままだった。
10月31日朝に入院先の病院で死亡した。
からだが暑いって?・・・
頭がイタイ?・・
「ちょっとぐらい・・・」
「まあ大丈夫でしょう・・・」
「うちの子はたくましいから!」
・・・
まんがいちのことを考えたら・・・
死んでからでは遅い。
今年の夏に備えて、
こども達が安心安全に
楽しいサッカーに向き合えるような
カンタンな知識とアイテムをご紹介。
名前:非公表
サッカー経験:15年
指導経験:17年目
トレセン:5年間
(ブロックU10/U11/U12監督経験あり)
B級ライセンス
キッズリーダーインストラクター
初級障がい者スポーツ指導員
サッカー・フットサル3級審判
初めまして。
小学校年代を中心に
5,000人以上の
こども達から教わったことが僕の財産。
最低限の熱中症予防アイテム8選
熱中症はどんな病気?
「熱中症」はいわゆる日射病や熱射病などをまとめて表現したものです。暑さに曝されたために体温の調整が効かなくなり、血液の巡りに異常が起きて、さまざまな症状、例えば吐き気、筋肉痛などが出ます。重症になると、意識が悪くなったり、けいれんが起きたり、最悪死亡することもあります。
どんな症状?対処法は?
まず日射病あるいは熱痙攣という段階です。日本神経救急学会分類ではⅠ度熱中症めまい、吐き気、筋肉痛、こむら返りなどがあります。大量の汗で皮膚は湿っています。体温は正常か38度程度までの上昇です。このような症状が必ずしもそろうわけではなく、なんとなく元気がない、という程度のこともあります。この段階であれば涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動し、衣服をゆるめて休み、水分を補給して対応します。この時、水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要があります。スポーツドリンクを少しずつ何回にも分けて補給しましょう。症状が強い場合や口から水分を摂ることが出来なければ、病院で点滴をしなければなりません。また熱中症になった後は、しばらくの間は体をいたわる生活をする必要があります。
う~ん。やっぱりとても危険な病気。
こども達はついついサッカーに夢中になりすぎて、
「時すでに遅し」チーン。。。
そうならないためにも、
予防が本当に大切なんだね。
【最低限の熱中症予防アイテム8選】
- 帽子
- 夏はシャツ出しOK
- トレーニング前からストッキングを履かせない
- 塩分高めのゴハン
- 水筒の替えの用意
- 保冷剤(首用・頭用・手用)
- 塩分チャージ
- 濡れたバスタオル
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1.帽子
夏の活動では必須アイテム
帽子をかぶることで直で日光を浴びないため、
熱中症の抑止となる。
幼稚園・保育園・こども園ではほとんどの園が
「首まで保護されている帽子」を推奨している。
こんなカンジ👇
そしてそして!
今注目しているのがコレ!
今持っている帽子の中に入れられる優れもの。
今年イチオシ!
2.夏はシャツ出しOK
シャツを入れなさい!
コーチからこんなことを言われたことがあるかもしれないけど。
そろそろ考え方を改めなければいけない時期にきている。
シャツを出すと出さないのでは最大で4℃前後の体内温度差がある。
ここを踏まえると、
シャツは出すべきなのかもしれない。
シャツを出しても、
今のシャツのつくりから
あまりだらしなくは見えないし出してもいいのではないか?
昔ながらの古い考えの
「シャツを出すとだらしない!」これは各チームで議論すべき点だ。
3.トレーニング前からストッキングを履かせない
「体温変化は指先から」
トレーニングの1時間前から
ストッキングで締め付けられている状態で
参加し、すぐに足にこもった熱から熱中症を誘発する場合もある。
できるだけ、移動時間はサンダルやストッキングを
履かさない状態で過ごさせてあげよう。
それだけでも、足指の体温を下げられ
圧迫感もなくストレスフリーな状態でトレーニングに参加できる。
4.塩分高めのゴハン
発汗と一緒に体内の塩分(ナトリウム)・カリウムは飛んでいく。
朝ゴハンは「塩分」高めのものを取るようにしよう。
- おかず入りおにぎり
- 味噌汁
- 海藻
- 魚・肉 など
5.水筒の替えの用意
「コーチ水筒の中身がなくなったからもう飲めない」
この言葉が一番怖い言葉。
水道水の飲み水があれば組んでこれば良い話だが、
もしもなかったら・・・
こどもは飲めないまま頑張ってしまうもの。
こうなる前に、
夏は沢山水を飲むと心得て、
事前に飲料水のストックを持たせよう。
自宅で自分で水筒1つで足りないようだったら、
もう一つ用意するなど、
自分で水筒の管理もできるクセをつけさせよう。
6.保冷剤(首用・頭用・手用)
お弁当にも入れる保冷剤。
これを上手に活用して
カラダを冷やす道具として使わせよう。
冷やす場所は主に「大動脈」
- 首
- 脇
- 股
- 膝下
- 手
- 足
など冷やすことで熱中症予防ができる。
多めに持たせてあげよう!
7.塩分チャージ
もう定番となった塩分チャージ👇
練習前後や試合の合間に補給するタブレット。
お菓子感覚でバクバク食べる子がいるので要注意!
チームによってルールが違うので、
昼食時に?
アップ前に?
これはコーチに聞いてから採ろう。
この時間に食べても良いかの確認も必要かも。
8.濡れたバスタオル
試合のハーフタイムや
トレーニングの前後や途中に
濡れたバスタオルで「身体外部冷却」といい
カラダの外部から急冷する効果がある。
長い時間外にいる場合なら、
親がクーラーボックスに冷えバスタオルを持ち込み
急冷してあげるのも良い。
バスタオルで前進くるまることにより
急冷できるのでバスタオルがオススメ!
まとめ
- あたまがいたい
- ふらつく
- きもちわるい
- 口がまわらない
ちょっと休んだら大丈夫でしょ!
こどもに何かあってからでは遅い。
最低限の知識とアイテムで熱中症の予防をしよう。
こどもは「大丈夫?」と聞くと
「大丈夫!」というものだ。
大人がしっかりと予防してあげて、
こどもの異変に気づけるようにしよう。